薬の効かないピロリ菌もいる

ヘリコバクターピロリ(以下、ピロリ菌)という菌は、食物の取り扱いが不衛生であったり、下水道の設備が整っていなかったり、環境衛生の設備が悪かったりすると、非常に感染しやすくなります。

つまり、発展途上国での感染率は高く、先進国などの衛生状態のいい国では、感染率が低いのです。

日本人のピロリ菌感染者について見てみると、現在、40歳以上の人たちにピロリ菌の保有者が多いのです。これは、昭和30年代ごろまでの日本は、あまり衛生環境がよくなかったからといえるでしょう。

ピロリ菌が、一度胃の中に住み着いたら、なかなか除菌できません。
ピロリ菌は、胃粘液の奥にもぐりこんでしまうので、抗生物質を使っても、なかなか効果が現れないからです。

ピロリ菌は、数々の研究や実験によって、胃炎や胃潰瘍、胃がんを引き起こすことがわかっています。大腸に住んでいる善玉菌のように、私たちの身体にとって有益な役割を果たしてくれることはありません。ただ害になるだけならばできるだけ除菌したいものです。


ピロリ菌に感染しているかいないかを調べるには、次のような方法があります。

@内視鏡で胃粘膜の一部を採取して、顕微鏡で調べる

A血液や尿検査をして、抗体(身体の中に侵入した異物に結合する性質を持ったたんぱく質)を確認する

Bピロリ菌が胃の中でアンモニアを作ることを利用して、検査する(CLO法、ピロリテック法)

C便の中に混じっているピロリ菌を、酵素免疫測定をする

D尿素呼気テスト(特殊な炭素を含んだ尿素を飲み、20分後に呼気を採取してその成分を調べる)


病院で行われるピロリ菌の除菌方法ですが、これには、さまざまな薬剤が使われています。

しかし、ピロリ菌を直撃して退治する特効薬はありません。そこで、複数の薬を使用します。
これらは、主に、抗生物質なのですが、「細菌の細胞壁を破壊するタイプ」「遺伝子の複製を抑えて、増殖を止めるタイプ」「たんぱく質の合成を抑えるタイプ」などがあります。

抗生物質や抗菌薬、酸分泌抑制薬などを併用すると、9割ほどの確率で除菌が可能です。一割は失敗となります。

薬剤に抵抗する力を持った耐性菌が生まれてしまうことがあるからです。
抗生物質が効かない耐性菌の発生は、ピロリ菌に限ったことではありません。

薬剤の効かないピロリ菌が胃の中で発生してしまえば、除菌はかなり困難となります。
posted by ともちゃん at 22:26 | Comment(1) | TrackBack(3) | ピロリ菌
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Posted by e-アフィリ at 2006年04月04日 23:02
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